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第68回 国連総会に提出されたUNSCEAR報告書 A/68/46 の部分和訳(英語原文併記)

Report of UNSCEAR to the 68th General Assembly (A/68/46)
http://www.unscear.org/
https://docs.google.com/file/d/0B9SfbxMt2FYxU0hBRzNFZjJ3YVE/edit?usp=drive_web



Chapter II  Deliberations of the United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation at its sixtieth session
第2章 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)の第60回セッションでの審議

3. The Scientific Committee held its sixtieth session in Vienna from 27 to 31 May 2013. Carl-Magnus Larsson (Australia), Emil Bédi (Slovakia) and Yoshiharu Yonekura (Japan) served as Chair, Vice-Chair and Rapporteur, respectively. The Committee took note of General Assembly resolution 67/112 on the effects of atomic radiation.
3. 委員会は、2013年5月27ー31日に、ウィーンで、第60回セッションを開催した。カール=マグナス・ラーソン(オーストラリア)、エミル・ベディ(スロバキア)および米倉義晴(日本)が、それぞれ、委員長、副委員長および報告者として務めた。委員会は、原子放射線の影響に関する国連総会決議案67/112を認識した。

A. Completed evaluations 
A. 完成した評価 

4. The Committee discussed in detail two substantive scientific documents. The principal findings of those two documents are summarized in a scientifi…

日本への短期留学は安全か?某留学生の経験談

20代前半の米国女性が、日本へ短期留学した後に体調を崩した経験をメールで語ってくれたので、原文を和訳して紹介する。
なお、原文はこちら。
http://fukushimavoice-eng2.blogspot.com/2013/09/is-study-abroad-program-in-japan-safe.html


私は、去年(2012年)の秋に日本へ短期留学しました。8月末から11月末まで日本に滞在しました。ほとんどの時間は京都で過ごしましたが、週末には近辺へ旅行にも出かけました。日本滞在期間の最後の2週間は独立研究プロジェクトだったので、東京で5日間、日光で2日間、そして仙台で2日間過ごしました。日光にいる間、ずっと頭痛がありました。そこから新幹線で福島を通って仙台へ行きました。新幹線が福島を通過している間、とてもひどい偏頭痛がありましたが、仙台に着いた頃には治っていました。2009年2月に自動車事故に会って脳震盪を起こして以来、偏頭痛が時々ありました。しかし、それでも、福島を通過する最低6ヶ月前から、偏頭痛は全くありませんでした。

日光と仙台へ行った後、3週間経ってから、頭痛と偏頭痛がよく起こりました。その当時は、頭痛と偏頭痛が放射線被ばくのせいなのか、それとも高山病や寝不足のせいなのか分かりませんでした。しかし、私にとって尋常ではありませんでした。

米国へ帰国して1週間後に、放射線被ばくのもっとひどい症状が現れました。1月の半ばまで、鼻血が毎日出ました。胃痛と吐き気が頻繁に起こりました。12月半ばに、嘔吐が48時間続きました。食中毒になったことはありますが、これはそれよりもっとひどかったです。それまでの人生での、一番苦しい経験のひとつでした。48時間が過ぎたら、たまに嘔吐がありましたが、ひっきりなしではありませんでした。1月半ばまで、頭痛、偏頭痛、吐き気とめまいが続きました。その間、旅行中だったので、医師を受診することはできませんでした。この旅行は日本へ行く前から計画していたことで、主治医から遠くに居たので、受診することができなかったのです。症状がおさまってから主治医を受診した時、その症状が放射線病だったのか、今でも放射能が体内に残っているかは分からないと言われました。医師や放射線の専門家によると、私の症状は、低線量放射線被ばくに典型的に見られるものだと言う事でし…

ケネディー大統領:我々の子供たちや孫たちは、単なる統計ではない。

「歴史に残るスピーチ」サイトより
http://www.presidentialrhetoric.com/historicspeeches/kennedy/nucleartestban.html
動画(12分42秒より)
http://www.jfklibrary.org/Asset-Viewer/ZNOo49DpRUa-kMetjWmSyg.aspx

ジョン・F・ケネディー大統領
核実験禁止条約についての米国民へのラジオとテレビのスピーチ
ワシントンDC
1963年7月26日

骨に癌ができ、血液は白血病を患い、肺に毒が入ってしまった子供たちや孫たちの数は、自然由来の健康被害と比べると統計的に小さいと思えるかもしれない。
しかし、これは自然由来の健康被害ではない。さらに、統計的な問題でもない。
人間の命が1人分でさえも失われるということ、あるいは、赤ちゃんが1人でも奇形を持って生まれてくるということは、例えその赤ちゃんが、我々が皆死んでしまったずっと後に生まれて来るかもしれなくても、我々全員にとって重要なことであるべきだ。
我々の子供たちや孫たちは、我々が無関心を装ってもよいような、単なる統計ではない。


英語原文

JOHN F. KENNEDY
Radio and Television Address to the American People on the Nuclear Test Ban Treaty
Washington, D.C.
July 26, 1963

The number of children and grandchildren with cancer in their bones, with leukemia in their blood, or with poison in their lungs might seem statistically small to some, in comparison with natural health hazards. But this is not a natural health hazard-and it is not a statistical issue. The loss of even one human life, or the malformation of even one baby-who may be bor…

低線量での放射線誘発性リスクの未来像とは?

先日、Radiation and Environmental Biophysics (放射線・環境生物物理学)という科学雑誌で興味深い論文を見つけたので、紹介する。

研究者・専門家らには、原爆被爆者のデータに基づいた放射線防護の概念そのものが、チェルノブイリでもフクシマでも通用しなくなってきているのに気づき、何人までの癌なら許容範囲内かという考えに基づかず、人間だけでなく生態系全体を総括した、真の意味での放射線防護を生み出してほしいと切に願う。人々には、健康的な環境で生きるという、基本的・普遍的権利があるのだから。


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"Uncomfortable issues in radiation protection posed by low-dose radiobiology"
Carmel Mothersill, Colin Seymour
Radiation and Environmental Biophysics
August 2013, Volume 52, Issue 3, pp 293-298 
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00411-013-0472-y

Abstract

This paper aims to stimulate discussion about the relevance for radiation protection of recent findings in low-dose radiobiology. Issues are raised which suggest that low-dose effects are much more complex than has been previously assumed. These include genomic instability, bystander effects, multiple stressor exposures and chronic exposures. To date, these have been accepted as being relevant issues, but there is no clear way to integrate knowledge about these …

福島第一原発からの最初の放射能プルームは、PM2.5サイズの不溶性球状セシウム粒子を含んでいた

筑波の気象研究所の英語論文「福島原子力事故の初期段階での球状セシウム粒子の放出」 の紹介

元論文
Emission of spherical cesium-bearing particles from an early stage of the Fukushima nuclear accident


アブストラクト和訳 
福島原子力事故は、2011年3月に北半球全体の環境に放射性物質を放出した。日本政府は汚染された住宅地や農地を除染するのに多額の資金を費やしている。しかし、放射性物質の物理的および化学的性質はまだ正確に知られていない。この研究では、事故の比較的初期の段階(3月14−15日)に放出された球状セ シウム粒子を直接観察した。現在仮定されているセシウム粒子とは反対に、これらの粒子はもっと大きく、鉄、亜鉛とセシウムを含み、不溶性である。我々のシミュレーションは、球状セシウム粒子は、主に乾性降下物として地面に落ちたことを示す。球状セシウム粒子の発見は、事故の過程を理解することと、健康影響および環境での滞留時間を正確に評価することへの鍵となるだろう。

本文から要点を抜粋和訳
事故で放出されたセシウムは20kg以下だった。 
放射能プルームは、3月14〜15日と3月20〜21日の2度発生した。 
最初のプルームに含まれていたセシウムは、球状粒子で水に溶けず、鉄と亜鉛と共存し、内部で混在した合金のような状態だった。
これは、カネヤスらによる、2011年3月と4月に採取された検体のセシウムが直径約0.5μmの硫酸エアロゾルに付着していたという報告と異なる。 

球状セシウム粒子は、直径約2μmで、1粒子につき平均して1.4Bqの放射能を含んでいた。




3月20〜21日の2度目のプルームのエアフィルター検体ではエアロゾル粒子によくみられる硫酸とミネラルダストが見つかった。 

シミュレーションモデルでは、他のモデルと異なり、エアロゾル粒子の動態過程を特に考慮し我々の観察に基づいた測定値と粒子の物理的および化学的性質の仮定を用いた。すなわち、3月14−15日の放射性セシウムは直…

JP Morgan Chase銀行からの電信送金についてのお知らせ 和訳および英語原文

さきほど、Chase銀行から電信送金についてのお知らせがオンライン口座サイトのメッセージとして送信されたというメールが来たので、その内容を公表する。

下記のサイトなどから、米国外への電信送金の妨害が憶測されている。 http://www.stevequayle.com/index.php?s=33&d=528 http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51896906.html
実際のメッセージ内容からは、全ての送金ができなくなるのではないようだ。しかし、念のために、カスタマーサービスに電話で問い合わせた。確実に情報を得るために、コールセンターのマネージャーと話をさせてもらった。
まず、用語の定義を聞いた。 「将来の日付け(future-dated)での電信送金」は、例えば、某月某日に特定の口座への送金を予定するということで、一度限りの場合もあるし、繰り返す場合もある。 「繰り返して(repeated)の電信送金」は、一定額を定期的に送金するということ。
結論から言うと、米国外への個人口座からの電信送金は、2013年9月22日以降でも可能。ただ、依頼したその当日に送金しなければいけない。
なぜ、将来の日付けや繰り返しての電信送金が個人口座から米国外へできなくなるのかと聞くと、それは詐欺などを防止して顧客の口座の安全を確保するためだ、と言う返事だった。何か隠された意図があるのかどうかは、個人の判断に任せたい。

和訳
日時:2013年8月28日17時16分4秒 差出人:Chaseオンライン 題名:キャンセル条件を含む、電信送金サービス同意条件変更
2013年9月22日付けで、電子送金サービスを変更します。 変更内容は次のようになります。 個人口座(主に個人、家族または世帯が使用する目的の預金口座)から米国外への電信送金は、依頼後30分以内であれば、その電子送金を特定する情報が提示される限り、キャンセルできます。 将来の日付けでの、または繰り返しての電信送金をキャンセルしたい場合、指定の送信日の前日の東海岸時刻11:59pmまでならオンラインでキャンセルできます。もしもっ電信送金サービスにアクセスできない場合は、指定の送信日の前日の東海岸時刻11:59pmまでにカスタマー・サービスに電話(1-877-242-7372)をすれば、将来の日付けでの、…

テルル132の甲状腺被ばく線量への寄与について

2013年1月に発表された下記の英語論文「福島第一原子力発電所の避難区域に置き去りにされた 牛における人工放射性核種の分布」内で、テルル132についての興味深い記述があった。

Distribution of Artificial Radionuclides in Abandoned Cattle in the Evacuation Zone of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant
英文 
ウシの体内での放射性セシウムの分布 〜 福島県東部に生息する『のら牛』の場合 〜
和文 

英文の抜粋和訳 

該当箇所引用
”After the FNPP accident, a large amount of 132Te was released into the environment. At first a higher activity concentration of 132Te than 129mTe was detected in the soil of the evacuation zone [7]. The deposition of 129mTe in the kidney suggests that radioactive 132Te also accumulated in the kidney shortly after the FNPP accident. The half-life of 132Te is 3.2 days and its decay product is radioactive 132I, which is thyroid tropic. A previous study reported that radioactive tellurium that is orally administered to cows …