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2011年ウクライナ政府報告書(抜粋和訳)2:甲状腺疾患−−小児における甲状腺の状態、ウクライナの小児における甲状腺癌

2011年ウクライナ政府報告書英文 https://docs.google.com/file/d/0B9SfbxMt2FYxZmdvWVNtMFkxXzQ/edit
原文 http://www.chnpp.gov.ua/images/pdf/25_chornobyl_ua.pdf

ウクライナ政府が、チェルノブイリ事故の25年後に出した報告書の英訳版より、事故処理作業員や住民とその子供達の健康状態に関する部分から抜粋和訳したものを、下記のように6部に分けて掲載する。また、他のサイトで和訳がされている部分もあるが、英訳版の原文で多く見られる不明確な箇所がそのまま和訳されていた。ここでは、医学的に意味が通るように意訳をした。
1. 避難当時に子供だった人達の健康状態 立ち入り禁止区域から避難した子供達の健康状態の動向2. 甲状腺疾患
小児における甲状腺の状態 ウクライナの小児における甲状腺癌3.  汚染区域に居住する集団の健康についての疫学調査   ●確率的影響
●非癌疾患
●非癌死亡率4. 被ばくによる初期と長期の影響  ●急性放射線症  ●放射線白内障とその他の眼疾患  ●免疫系への影響5. チェルノブイリ事故の複雑要因の公衆衛生への影響  ●神経精神的影響6.●心血管疾患  ●呼吸器系疾患  ●消化器系疾患

米国FDAサイトの、原子力緊急時用の液状ヨウ化カリウムの作り方

米国FDAサイトに、乳児・子供や、その他の錠剤を摂取できない人のために、安定ヨウ素剤の錠剤を液状にする方法が載っていたので、手順を和訳した。
http://www.fda.gov/Drugs/EmergencyPreparedness/BioterrorismandDrugPreparedness/ucm072261.htm
PDFhttp://www.fda.gov/downloads/Drugs/EmergencyPreparedness/BioterrorismandDrugPreparedness/UCM318791.pdf


材料
65 mgのヨウ化カリウム(KIまたはPotassium iodide)錠剤2つ
調理用小さじ(5 cc)
小さなボール
水 小さじ4
飲み物 小さじ4(牛乳、チョコレートミルク、オレンジジュース、コーラなどの炭酸飲料水、粉ミルク、ラズベリーシロップ、水など)

手順
1.ヨウ化カリウムの錠剤を柔らかくする。
 ヨウ化カリウム65 mgの錠剤を2つ、小さなボールに入れ、小さじ4の水を入れる。一分間、水に浸す。
2.柔らかくなったヨウ化カリウムの錠剤をつぶす。
 小さじの裏を使い、大きなかけらが残らないように、ヨウ化カリウムの錠剤を水の中でつぶす。これでヨウ化カリウムの錠剤と水のミックスができる。
3.飲み物を、ヨウ化カリウムの錠剤と水のミックスに加える。
 好みの飲み物を上記のリストから選び、小さじ4を手順2のヨウ化カリウムの錠剤と水のミックスと混ぜる。これで液状ヨウ化カリウムができる。
4.適切な分量を投与する。(日本での推奨服用量に換算した、下記の表の真ん中の赤字部分を参照)

ちなみに、この調合でできる液状ヨウ化カリウムは、小さじ1につきヨウ化カリウム量が16.25 mg(ヨウ素量が12.5 mg)。また、残りは冷蔵保管し、必要があれば7日以内に服用できる。



なお、安定ヨウ素剤予防服用についての詳細は、下記を参照のこと。
緊急被ばく医療研修 安定ヨウ素剤の予防服用http://www.remnet.jp/lecture/b03_03/1-3.htmlPDFhttp://www.remnet.jp/lecture/b03_03/b03_03.pdf
この記事の印刷用PDF https://docs.google.com/file/d/0B9SfbxMt2FYxM1Rs…

2011年ウクライナ政府報告書(抜粋和訳)1:避難当時に子供だった人達の健康状態、立ち入り禁止区域から避難した子供達の健康状態の動向

2011年ウクライナ政府報告書英文 https://docs.google.com/file/d/0B9SfbxMt2FYxZmdvWVNtMFkxXzQ/edit原文 http://www.chnpp.gov.ua/images/pdf/25_chornobyl_ua.pdf
ウクライナ政府が、チェルノブイリ事故の25年後に出した報告書の英訳版より、  事故処理作業員や住民とその子供達の健康状態に関する部分から抜粋和訳したものを、下記のように6部に分けて掲載する。また、他のサイトで和訳がされている部分もあるが、英訳版の原文で多く見られる不明確な箇所がそのまま和訳されていた。ここでは、医学的に意味が通るように意訳をした。

1. 避難当時に子供だった人達の健康状態 立ち入り禁止区域から避難した子供達の健康状態の動向2. 甲状腺疾患
小児における甲状腺の状態 ウクライナの小児における甲状腺癌3.  汚染区域に居住する集団の健康についての疫学調査   ●確率的影響
●非癌疾患
●非癌死亡率4. 被ばくによる初期と長期の影響  ●急性放射線症  ●放射線白内障とその他の眼疾患  ●免疫系への影響5. チェルノブイリ事故の複雑要因の公衆衛生への影響  ●神経精神的影響6.●心血管疾患  ●呼吸器系疾患  ●消化器系疾患

スティーブ・ウィングによる、マンガノ&シャーマン共著の福島原発事故後の先天性甲状腺機能低下症についての論文の批評

ノース・カロライナ大学の疫学研究者であるスティーブ・ウィングは、マンガノとシャーマン共著の研究論文「福島原発事故後の米国ハワイ州と西海岸4州での大気中のベータ線量増加と新生児における甲状腺機能低下症の傾向」が2013年1月29日に掲載をアクセプトされた後での批評を、第三者から依頼された。ウィングが批評したのは、このリンクhttp://www.scirp.org/journal/PaperInformation.aspx?PaperID=28599で見られる、Open Journal of Pediatricsの2013年3月号に実際に掲載された最終バージョンではない。

2013年2月27日付けのウィングの批評は著者らにも送られたが、直接の返答はなかったようである。しかし、ウィングが批評で言及しているポイントのいくつかは最終バージョンに含まれていなかったため、何らかの修正は行なわれたと見える。

ちなみに、この論文を掲載した医学雑誌”Open Journal of Pediatrics”は、実は営利目的を持つ”(研究者を)食い物にする雑誌”として知られており、真剣な科学的ピアレビューの過程を持たないようである。読者の中には、この情報を興味深いと思う人達がいるかもしれない。

ウィングの許可を得たので、その批評の和訳を掲載する。

なお、関連記事の「アルフレッド・ケルプラインによる、マンガノ&シャーマン共著の先天性甲状腺機能低下症論文に対しての編集者への質問状 英語原文」はこちらである。
http://fukushimavoice2.blogspot.com/2013/05/blog-post_29.html

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ジョセフ・J・マンガノとジャネット・D・シャーマン共著「福島原発事故後の米国ハワイ州と西海岸4州での大気中のベータ線量増加と新生児における甲状腺機能低下症の傾向」についてのコメントと質問

スティーブ・ウィング

この記事は、米国西部5州と他の36州における先天性甲状腺機能低下症の症例数の割合を、2010年と2011年の一定期間において比較したものである。著者らは、米国西部5州においての福島由来のヨウ素131のフォールアウトが、他の州よりも多かったと提案している。そして、もしもこれが先天性甲状腺機能低下症の発症に影響があるとしたら、2011年と2010年の症例の割合が、これら…