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福島事故前と事故後に北太平洋で捕獲された鮭の缶詰の放射能検査結果

米国の水産会社 Vital Choice Wild Seafood and Organics(ヴァイタル・チョイス・ワイルド・シーフード・アンド・オーガニックス)の鮭缶の放射能検査結果を報告する。(英語記事はこちら

注:
ベクレル(Becquerel, Bq)とは、放射能を表す単位である。1 Bqとは、一秒間に原子が1個崩壊することを意味する。
ピコキュリー(picocurie, pCi)は、放射能を表す単位で、 1 pCi = 0.037 Bq である。

ハイライト
米国の水産会社に製造された鮭缶の放射能検査を行うというこのプロジェクトは、市民有志により発案された。福島事故前後(2009年、2011年、2012年、2014年)に太平洋で捕獲された鮭から製造された鮭缶で、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90とトリチウムの検査が、日本の市民測定所により行われた。4検体すべてにおいて、非常に微量のセシウム137が検出されたが、このほとんどが、核実験由来のセシウム137だった。 2011年8月に製造された鮭缶から検出されたセシウム137は、他の3検体よりも約0.02 Bq/kg高かった。もしもセシウム134も同時に検出されていたら、この差異は福島事故由来と言えるだろう。だが、セシウム134は不検出だった。福島事故由来のセシウム137とセシウム134の比率が1:1であることと、セシウム134の半減期が2年であることを踏まえると、もしもセシウム134が含まれていたとしても、検出限界値以下のために不検出となる。2011年産の鮭缶のセシウム137が他の3検体よりも高いのは、福島事故に関連している可能性はあるが、それを裏付けるデータはない。ストロンチウム90とトリチウム(自由水と有機化合物のどちらも)は、不検出だった。背景
この「プロジェクト」は、2015年夏に、ヴァイタル・チョイス社が行ったベニザケの2015年放射能検査結果の、異常に高いストロンチウム90値を検証することを希望した市民有志により、おのずと発足した。

ヴァイタル・チョイス社は、2011年3月に起こった東京電力福島第一原子力発電所事故以来、年に一度か二度、自社製品に用いられる魚介類の放射能検査を率先して行ってきた。2015年に実施されたストロンチウム90の検査では、6オンスの冷凍皮付き切り身6切れが、ベニザケの検…