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アレクセイ・ヤブロコフ博士よりビクトル・イワノフ教授への返答


前記事で、首相官邸災害対策ページ内の原子力災害専門家グループのコメントのひとつである、ロシアのビクトル・イワノフ教授からのメッセージ(仮訳:山下俊一)を紹介した。

以下、抜粋。

「2011年3月の地震と津波という災害から3年近くが経過し、大規模な甲状腺超音波スクリーニングが行なわれた結果、福島県では子ども達の間に甲状腺癌が発見されました。当然ですが、「発見された甲状腺癌症例は、福島事故による放射線被ばくと関連があるのでしょうか?」という疑問が起こります。
  この疑問に答える為に、権威ある科学雑誌に出版されているチェルノブイリ事故後の小児甲状腺癌の疫学調査研究の主要な見解を検証してみましょう。
  1. 放射線誘発小児甲状腺癌の潜伏期は5年以上である。
  2. 放射性ヨウ素 (I-131) による甲状腺被ばく線量が150~200mGy以下では小児甲状腺癌の有意な増加は検出できなかった。
  3. 大規模なスクリーニングを行なった場合、甲状腺癌の発見頻度はチェルノブイリ事故により汚染されたか否かに関係なく、いずれの地域でも6~8倍の増加がみられた。

  以上3つの(チェルノブイリでの)疫学研究の結果から、福島県で発見された小児甲状腺癌は福島での原発事故により誘発されたものではないと一般的に結論できます。同時に、被ばく線量の推計と福島県民の放射線発がんリスクの可能性についての評価を続ける必要はあります。」
***

ロシアのアレクセイ・ヤブロコフ博士とのメールのやりとりの中で、このメッセージ内の「チェルノブイリでの疫学研究の3つの結果」についての返答を、ご自分のブログにアップしていることをご教示頂いた。機械翻訳された英訳に手直しし、ヤブロコフ博士に確認を取った上で和訳したものを紹介する。

1.放射線誘発小児甲状腺癌の潜伏期は5年以上である。

ヤブロコフ博士「チェルノブイリ事故が放射性核種による汚染を引き起こした2年後に、異常に多数の甲状腺機能障害が見られた。甲状腺癌の顕著な増加が最初に報告された時、医学界の公式な代表者らは、イワノフ教授が福島県民に関して述べたのと同じことを言った。しかし、チェルノブイリ大惨事の4年後には、普通の医師らでさえ、増加し続ける甲状腺癌症例が放射線核種のせいであると認め始めた。」

2.放射性ヨウ素 (I-131) による甲状腺被ばく線量が150~200mGy以下では小児甲状腺癌の有意な増加は検出できなかった。

ヤブロコフ博士「放射線誘発性の癌がヨウ素131被ばく量が150 mGy以上でないと起こらないというのは間違いである。まず最初に、ヨウ素131の甲状腺吸収量の計算の正確さは低い。2番目に、甲状腺癌は、ヨウ素131による汚染以外に、ヨウ素132、ヨウ素135、テルル129m、テルル131mとテルル132によっても引き起こされる。物理的法則に基づくと、これらの短命核種はすべてフクシマからの放出に含まれていたに違いない。」

3.大規模なスクリーニングを行なった場合、甲状腺癌の発見頻度はチェルノブイリ事故により汚染されたか否かに関係なく、いずれの地域でも6~8倍の増加がみられた。

ヤブロコフ博士「これは半分だけしか本当でない。チェルノブイリ事故後、甲状腺癌発症率の増加は、『放射能汚染地域と非汚染地域の両方で』見つかった。(一過性であり無視されている短命核種による汚染を考慮すると、『非汚染地域』というのは、より正確には「低汚染地域」と呼ぶべきである。)実際には、ベラルーシとウクライナで、(日本でのように)長命核種によって汚染された地域では、事故後4年目の甲状腺癌の症例数は、汚染が比較的少ない地域より顕著に多く、その後20年間も引き続き多かった。(参考文献:『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』)

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どうやら、イワノフ教授は、鈴木眞一氏が彼の論文に言及している理由を十分にご存知だと思わざるを得ない。

コメント

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