スキップしてメイン コンテンツに移動

ドイツTV動画「なぜ福島災害は無害化されているか」 ドイツIPPNW公式日本語字幕動画のナレーションの書き起こし(英語・日本語併記)


2013101日ドイツのテレビ局3sat"nano"という番組で放映された、フクシマ原子力事故の健康影響が過小評価されていることに関する動画。ドイツIPPNWの理事会員である小児科医のアレックス・ローゼン医師は、UNSCEAR2013年フクシマ報告書論評(論評の和訳はこちら。論評の概要の和訳はこちら)を手がけた人物の1人だが、ドイツではUNSCEAR報告書への関心が強く、ローゼン医師へも早々とインタビューの依頼が来ていたと聞いている。

既に日本字幕付きバージョンも出回っているが、ローゼン医師自身によるドイツ語ナレーションの英訳の和訳が日本語字幕となっている、ドイツIPPNW公式版を紹介する。また、ナレーション書き起こしの英訳と和訳を下記に書き起こしとして掲載した。

インタビューされた人達。
アレックス・ローゼン、小児科医、IPPNWドイツ支部
ヴォルフガング・ホフマン、疫学研究者、グライフスヴァルト大学
マーク・モリトール、ベルギーTVのジャーナリスト、UNSCEARベルギー代表についての記事の著者(その記事の和訳はこちら
キース・ベイヴァーストック、放射線生物学者、元WHOの放射線リスク研究部門の部長

3sat nano: Warum die Katastrophe von Fukushima verharmlost wird

(3sat "nano" なぜ福島災害は無害化されているか)




ナレーション書き起こし

While contaminated water flows into the ocean near Fukushima and experts anticipate that the removal of the three melted fuel cores would not be finished for at least 40 years, good news seem to appear for a change.
汚染水がフクシマ近海に流出し、溶融した3つの燃料炉心の除去が最低40年間は終わらないと言われる中、趣向を変えて、朗報が出て来たようだ。

The harbinger of these good news was Wolfgang Weiss, the representative of the German UNSCEAR delegation. 
この朗報のメッセンジャーは、UNSCEARドイツ代表団団長のヴォルフガング・ヴァイス氏だった。

UNSCEAR is the United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation.
UNSCEARは原子放射線の影響に関する国連科学委員会である。

"Statistically, we do not see any direct risks or health effects for the Japanese public due to Fukushima."
「フクシマ事故に起因する、日本国民への直接のリスクや健康影響は、統計学的に現れていない。」

Regrettable, none at UNSCEAR wanted to talk to us – appearently for good reasons...
残念ながらUNSCEARのどの委員も我々の取材に応じなかったが、それには良い理由があるようだ・・・

(Dr. Alex Rosen, German IPPNW)
(アレックス・ローゼン医師、IPPNWドイツ支部)

"We are very critical of the UNSCEAR report, due to be released in October, of which we have a draft copy, because we see it as an attempt to downplay the effects of Fukushima."
「我々の手元には、10月に発表される予定のUNSCEAR報告書の暫定報告書がありますが、フクシマの影響を過小に見せようとしていると思われるため、我々は非常に批判的です。」

The physician Dr. Alex Rosen has been studying the health effect of radiation on children and future generations for a long time and is a board member of the German section of the International Physicians for the Prevention of Nuclear War (IPPNW).
アレックス・ローゼン医師は、小児と将来の世代への放射線による健康影響を長年研究しており、核戦争防止国際医師会議(IPPNWドイツ支部の役員である。

(Dr. Alex Rosen, German IPPNW)
(アレックス・ローゼン医師、IPPNWドイツ支部)

"Despite better knowledge, the Japanese government refused to distribute stable iodine tablets to children in order to avoid mass panic. 
「日本政府は知識があるにも関わらず、集団パニックを避けるために、子供達に安定ヨウ素剤を配布することを拒否しました。

We know that children who are exposed to radioactive iodine have a greater risk of developing thyroid cancer. 
放射性ヨウ素に被ばくした子供は、甲状腺癌になる確率が高いことがわかっています。

And we already have a higher number of thyroid cancers in children than expected."
そして、既に、予期されたより多くの小児甲状腺癌が見つかっています。」

Mass screening in Fukushima children revealed a high number of thyroid abnormalities.
福島県の子供達の集団スクリーニングでは、甲状腺異常が多く発見された。

“Mass screening just detects more cases” is the official explanation. So can all these cases be explained by mere statistics? 
「集団スクリーニングを実施すれば、より多くの症例が見つかるものだ。」というのが公式見解である。

So can all these cases be explained by mere statistics? 
それでは、これらの症例全部が、統計学だけで説明がつくのだろうか?

According to Dr. Rosen, the UNSCEAR report is based on several faulty assumptions.
ローゼン医師によると、UNSCEAR報告書は、いくつかの誤った仮定に基づいている。

(Dr. Alex Rosen, German IPPNW)
(アレックス・ローゼン医師、IPPNWドイツ支部)

"For example, they insist that the unborn child has the same level of vulnerability to radiation as a small child. 
「例えば、胎内の子供の放射線感受性は、幼い子供と同等だと主張されています。

This, however, goes against basic radiation biology. 
しかしこれは、基本的な放射線生物学に反しています。

Of course, the unborn child has a much higher sensitivity to radiation. 
当然のことながら、胎内の子供の放射線感受性は、はるかに高いのです。

The high rate of tissue growth and mitosis leads to more pronounced effects of radiation and to more mutations.
体組織の発達や細胞分裂のスピードが高いため、放射線被ばくへの影響が大きく、突然変異をより起こしやすいのです。」

We meet the epidemiologist Dr. Wolfgang Hoffman of the University of Greifswald. 
グライフスヴァルト大学の疫学者ヴォルフガング・ホフマン博士に会いに行った。

As an expert, he also has doubts about the UNSCEAR report and draws parallels to past cover-ups, such as the case of Chernobyl.
彼も、専門家としてUNSCEAR報告書に疑問を持っており、チェルノブイリ事故のような過去の隠蔽と比較している。


(Dr. Wolfgang Hoffman, University of Greifswald)
(ヴォルフガング・ホフマン博士、グライフスヴァルト大学 )

"To make a prognosis about future developments at this point is not serious science, especially when the report says that there will be no risk. 
「現時点で今後の展開を予測するのは、特に報告書が被害が出ないだろうと述べるのは、真面目な科学とは言えません。

This is obviously not the case.
これは明らかに事実と異なります。

There will certainly be a higher cancer incidence."
癌の発症率は確実に高くなるでしょう。」

Dr. Hoffman knows the possible consequences of the UNSCEAR report: Critics can be accused of raising panic - and potential compensation lawsuits can be prevented in advance.
ホフマン博士は、UNSCEAR報告書の効果がどういうもので有り得るかを知っている。批判する者はパニックを煽ると非難される。そして、起こり得る補償訴訟もあらかじめ回避することが出来る。

(Dr. Wolfgang Hoffman, University of Greifswald)
(ヴォルフガング・ホフマン博士、グライフスヴァルト大学 )

"We should not underestimate the tremendous pressure that is being exerted on this committee from various sides.
UNSCEAR委員会に様々な分野からかかっている多大な圧力を過小評価するべきではありません。

And, of course, critically thinking experts would never have a chance to be accepted in this body in the first place.
そしてもちろん、批判的な専門家は最初からこの委員会に受け入れられることはありません。」

(Dr. Alex Rosen, German IPPNW)
(アレックス・ローゼン医師、IPPNWドイツ支部)

"Many of the UNSCEAR members have had careers in nuclear agencies and regulatory bodies in various countries, in the International Atomic Energy Agency (IAEA), an organization who sees its purpose in the worldwide promotion of nuclear energy, or even in nuclear energy companies that make their money building and operating nuclear power plants."
UNSCEARメンバーの多くは、様々な国の原子力機関および規制機関、原子力エネルギーを世界に推進することを目的に掲げている機関であるIAEA(国際原子力機関)、あるいは原子力発電所の建設と運営で利益を得ている原子力会社においてさえ、勤務経験があります。」

So have we let the foxes guard the henhouse? 
これは、“ネコにかつお節の番をさせている“ということか?

Or are German physicians simply smarter than 72 international experts who stand behind the report unanimously?
それとも報告書を全会一致で支持する72人の国際的な専門家よりも、ドイツの医師の方が賢いだけなのか?

But appearantly, the support was not as unanimous as it may seem. 
しかし、実は、全会一致の支持というわけでもなかったようだ。

We discover a news story that the Belgian delegation initially refused to sign the report.
UNSCEARベルギー代表が当初、報告書にサインするのを拒否したと言う新聞記事を発見した。

So was there an internal conflict within UNSCEAR? 
では、UNSCEAR内で内紛があったのだろうか?

We pose this question to the head of the Belgian delegation, Dr. Hans Vanmarcke, but he declined to provide us with information.
ベルギー代表団団長のハンス・ファン=マルケ博士に尋ねてみたが、情報を提供してもらえなかった。

 So instead, we contact the journalist responsible for the article by video conference.
そこで代わりに、記事を書いたジャーナリストに、ビデオ会議でコンタクトを取った。

(Marc Molitor, Belgian TV)
(マルク・モリトール/ ベルギーTV)

"Members of the delegation told me that the report was written in such a way as to downplay the consequences of the catastrophe. 
「報告書はフクシマ事故を影響を小さく見せるために書かれたのだと、代表団のメンバーが私に話してくれました。

And that they acted as if the experiences and studies of Chernobyl simply did not exist. 
そして、チェルノブイリでの経験や研究が単に存在しなかったかのように振る舞ったということでした。

They fought over this.”
これについて、論争があったのです。」

This goes very well together with another fact: a large part of the data on which the report is based came from the World Health Organization (WHO). 
これはまた別の事実とも一致する。
報告書のベースとなったデータの大部分は、世界健康機構(WHO)から来ている。

A 50-year old gag order by the IAEA prevents the WHO from unrestricted reporting on radiation-related health risks.
しかし50年前のIAEAによる箝口令のために、WHOは放射線関連の健康リスクについて自由に報告することができないのだ。

(Dr. Alex Rosen, German IPPNW)
(アレックス・ローゼン医師、IPPNWドイツ支部)

"There is no department in the WHO that deals with the health effects of radiation. 
WHOには放射線による健康影響を調査する部署はありません。

On this field, the WHO relies solely on the knowledge and expertise of the IAEA."
この分野に関してWHOは、IAEAの知識と専門的経験のみに頼っているのです。」

However, such a department did exist in the past: The British radiation biologist Keith Baverstock directed a team of WHO researchers investigating radiation risks. 
しかし、そのような部署はかつては存在した。
英国の放射線生物学者キース・ベイヴァーストック氏は、放射線リスクを調査するWHO研究者チームの指揮を取っていた。

In 2001, the department was closed without a reason, and Baverstock, who is currently doing research in Finland, was transferred. 
2001年に、部署は理由なしに閉鎖され、現在フィンランドで研究をしているベイヴァーストック氏は、転任させられた。

We are able to contact him through a video call.
彼とビデオ電話でコンタクトを取ることができた。

(Dr. Keith Baverstock, Finland)
(キース・ベイヴァーストック博士、フィンランド)

"The IAEA was not very happy with the findings of my program. 
IAEAは、私が指揮を取っていた研究プログラムの調査結果が気に入らなかったのです。

It was, if I may say so, not controlled by the WHO headquarter in Geneva, as our office was independent and free standing. 
研究プログラムは、言って見れば、私達の事務所がジュネーヴのWHO本部から独立して分かれていたため、WHO本部にコントロールされていませんでした。

Generally speaking, the WHO had little control over what we published, and I think they were unhappy about that."
一般的に、WHOは我々の研究結果をコントロールできなかったため、IAEAには気に入らなかったのだと思います。」

Prevented research?
妨害された研究?

Experts with conflicts of interest?
利益相反を持つ専門家達?

Downplaying of the catastrophe?
大惨事がそれほど重大でないと主張する?

Just like in Chernobyl...
チェルノブイリの時と同じだ・・・

Apparently, the lessons were not learned.
明らかに、教訓を何も学ばなかった。

Or... there was no will to do so.
あるいは・・・学ぶつもりがなかったのだ。
    

和訳:Yuri Hiranuma
和訳校正:

(2013年11月20日に、動画を、ドイツIPPNW公式英語字幕版から、ドイツIPPNW公式日本語字幕版に差し替えた。)




コメント

  1. 翻訳どうもありがとうございました。このような情報はなければ反対意見を持つ専門家の声や顔も分らないまま、。。。上手く表現できませんが、自分の中の葛藤というか疑問というか間違っていると思うようになりがちかも知れません。がんばってください。関心のある人にも紹介します。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

ランセット・ヘマトロジー誌に掲載された論文「放射線モニタリングを受けた作業者(INWORKS)における電離放射線と白血病およびリンパ腫の死亡リスク:国際コホート研究」の部分和訳とフェアリー氏解説

低線量の放射線でも白血病リスクが上昇する、と最近話題になっている新研究がある。英医学誌「ランセット・ヘマトロジー」に掲載された、"Ionising radiation and risk of death from leukaemia and lymphoma in radiation-monitored workers (INWORKS): an international cohort study"(邦題仮訳「放射線モニタリングを受けた作業者(INWORKS)における電離放射線と白血病およびリンパ腫の死亡リスク:国際コホート研究」)である。

この論文についてのツイートまとめはこちら関連新聞記事のツイートまとめはこちら
2015年7月2日掲載の共同通信の記事「放射線低線量でも白血病リスク 欧米作業員30万人を疫学調査」
ここでは、この論文の一部(「要旨」と「研究のコンテクスト」)および、英国のイアン・フェアリー氏による解説の和訳を記す。
「放射線モニタリングを受けた作業者(INWORKS)における電離放射線と白血病およびリンパ腫の死亡リスク:国際コホート研究」

要旨
背景:職業的、環境的、および診断医療の状況下で典型的に見られるような、間欠的あるいは長期におよぶ低線量放射線被ばくにおける白血病とリンパ腫のリスクには、大きな不確実性がある。われわれは、長期にわたる低線量放射線被ばくと、フランス、英国と米国で雇用されている放射線モニタリングを受けた成人における、白血病、リンパ腫と多発性骨髄腫の死亡率との間の関連性を定量化した。
方法:フランスの原子力・新エネルギー庁、 アレヴァ原子燃料部門、またはフランス電力会社、米国のエネルギー省と防衛省、そして英国の放射線業務従事者登録に含まれている原子力産業作業者で、最低1年間雇用され、被ばく線量の個人モニタリングをされた308,297人の作業者のコホートを構築した。コホートは、計8,220,000人・年に達するまで追跡された。白血病、リンパ腫と多発性骨髄腫による死亡者を確認した。ポアソン回帰を用いて、骨髄吸収線量推計値と白血病とリンパ腫の死亡率との間の関連性を定量化した。
結果:線量は非常に低い率で累積した(平均 年間 1.1 mGy, SD 2〜6)。白血病(慢性リンパ性白血病を除く)による死亡率の過剰相対リスクは1 G…

岡山大学チーム原著論文に対する医師らの指摘・批判への、津田敏秀氏による回答集

以下は、ある日本人医師たちから、岡山大学チームによる『Epidemiology』誌掲載の原著論文「Thyroid Cancer Detection by Ultrasound Among Residents Ages 18 Years and Younger in Fukushima, Japan: 2011 to 2014 」(日本語タイトル:2011年から2014年の間に福島県の18歳以下の県民から超音波エコーにより検出された甲状腺がん)に関して、津田氏に寄せられた批判や意見と、それに対する津田氏の回答集である。掲載は、津田氏の許可を得ている。

論文へのリンクはこちら
この回答集のPDFは、以下に埋め込んであるが、こちらからダウンロード可能。
論文発表時の記者会見関連記事はこちら




2015年10月19日                            

 日本人医師の方々から、論文に関して貴重なご指摘・ご批判を受け取りましたので、お答えさせていただきます。

 この回答集でお答えしたご指摘・ご批判は、太字で表示し、通し番号をつけさせていただきました。なお、回答中で使われている「EBM」とは、Evidence Based Medicine の略で、日本語では「科学的根拠に基づいた医学」とされます。EBMは、もともと Science Based Medicine というネーミングだったようです。この場合、科学的根拠とは、人を観察し人単位で分析された結果もしくはそれを記載した論文ということになります。つまり疫学方法論で分析された結果もしくはそれを記載した論文です。

 まず最初に、医師によるブログ記事2つを取り上げさせていただきます。


ブログ記事1(リンク:http://drmagician.exblog.jp/23772300/) 
1. この論文を見ると,まずethicsに関する記載がありませんのでこの時点で論外で,「はたして倫理委員会をちゃんと通して論文を書いたのだろうか?」という疑問があります(Epidemiology誌では記載が求められるはずですが査読でなぜひっかからなかったんでしょうね?).
回答:論文中に書いてありますので、ご確認ください。今日、医学論文は研究倫理に関する記述がなければなかなか掲載してもらえません。論文中に書いてある論文も結構あります。
2. そ…

和訳と考察 長崎大学&ベラルーシ研究発表「放射線と甲状腺がんリスク:福島とチェルノブイリ」

The Lancet: Diabetes and Endocrinology (「ランセット:糖尿病と内分泌学」)2016年8月号に、長崎大学(高村昇、折田真紀子、ウラジミール・サエンコ、山下俊一、長瀧重信)とベラルーシ(ユーリ・デミチク)の共同研究が、コレスポンデンスとして掲載された。これは、2016年8月4日に福島民報に掲載された記事で言及されている論文だと思われる。以下は非公式和訳である。



放射線と甲状腺がんリスク:福島とチェルノブイリ
ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所事故から30年、そして福島第一原子力発電所での危機から5年が過ぎた。チェルノブイリ災害後、ベラルーシ、ロシアとウクライナにおいて、事故時に放出された放射性ヨウ素に被ばくした小児と思春期の青年らの間で甲状腺がんのかなりの増加が報告された。このチェルノブイリでの経験に基づいて、福島県民健康調査の枠組み内で甲状腺超音波検査が行われている。この検査は福島事故当時18歳未満(原文ママ:実際には事故当時18歳「以下」)だった住民すべて(およそ36万人)が対象である。2011年10月から2014年3月に実施されたスクリーニングの1巡目では、受診者 300,476人中113人が、甲状腺悪性腫瘍確定または疑いとされた。
福島事故後の甲状腺がんの発見は、現代的で精度の高い超音波技術によるスクリーニングの影響かもしれない。この問題を調査するために、福島での放射線被ばくと甲状腺がんの間の因果関係は、特にチェルノブイリからの既存の証拠に対して注意深く評価されるべきである。
チェルノブイリでは、被ばくした小児の甲状腺被ばく線量平均値は、ベラルーシで 560 mSv[SD 1180]、ウクライナで 770 mSv[260]と推計された。一方、事故後に福島の1000人以上の 0〜14歳の小児の 99%で報告された甲状腺被ばく線量は、15 mSv未満だった。これらの低いレベルでは、福島での被ばく線量が、被ばくの可能性から 4年以内に検出可能な甲状腺がんの過剰例を起こした可能性は低い。
もうひとつの考慮すべき重要点は、2つの事故後の患者の年齢である。ベラルーシでは、事故前に設置されたがん登録によると、事故後最初の4年間(1986〜1989年)に被ばく時に0〜15歳だった患者で25例の甲状腺がんの手術例が報告された。この数字は、199…